またまた出ました。GIP総務部所属"Z"です。
さて今年のARABAKI、大きな変化と言えばやはり"風の草原サイト"ではないでしょうか。面積約8haを誇る風の草原は、個人的な印象で言ってしまうと、お客さん全員がキャンプできてしまうのでは?と思えるほど広いです。
しかし、それに伴って、"ARABAKIでキャンプするのは初めて"という方が増えることも予想されます。
そこで、インタビュー企画 第2回は「WILD-1さんに聞く!キャンプ in ARABAKIの心得!の巻」。
'06年に会場がエコキャンプみちのくに移って以来ずっと、WILD-1さんにはキャンプサイトの運営協力に携わって頂いてます。ARABAKIの現場を知り尽くしたWILD-1さんだからこそ分かる、キャンプ in ARABAKIのポイントを教えてもらうため、仙台泉店のキャンプ用品担当、佐々木光平さんに話を伺ってきました!
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まず、キャンプ in ARABAKIで最大の難関は"とにかく寒い"ということ。下手な装備では一晩過ごせないほどの寒さですよね。
そこで、素朴な疑問。この時期のキャンプって、実はハードル高いんじゃないですか?
佐々木「そうですねー。一般的に春はキャンプに慣れた人の方が多いです。夏から秋を一通り経験された人が春キャンプを始める、といった感じですね。」
初心者の人は、夏キャンプ以上に準備を入念にしないといけないのが春キャンプ、ということですね。
さて、会場にはWILD-1さんのブースもありますが、そこでは何をされてますか?
佐々木「キャンプに関する相談を受け付けて、アドバイスをしています。ちょっとしたキャンプ用品を販売したり、テント設営のお手伝いをすることもありますが、それにも限界がありますので、事前準備はしっかりしてもらって、それでも困ったことがあればお立ち寄り下さい。
あと、テントに皆さんからメッセージを書いてもらう企画、今年もたぶんやると思います。書きに来てくださいね!」
あのメッセージテント、ARABAKIの後に各地の音楽フェスを回って、好評だったみたいですよ。
ところで、お客さんの相談で印象に残っていることはありますか?
佐々木「初めてエコキャンプで開催した'06年はすごかったです。開場から夕方ごろまで、ずっとお客さんのテント設営を手伝ってました。テントを持ってきたはいいけど、建て方が分からないとか、開けてみたらパーツが足りなかったとか。準備不足のお客さんが多くて。
中には、テントだと思って持ってきたら、タープだったという人もいました。」
ええ!その人たちは、屋根しかないタープで一晩過ごしたんでしょうか・・・。結構、笑えないくらい悲惨な失敗だと思いますが。
佐々木「翌年からは事前のアナウンスもあって、そういうトラブルは減ったように思いますが。
皆さんに言いたいのは、必ず事前にキャンプ道具のチェックをしましょう。できれば一度組み立ててみて、パーツは揃っているか確認しましょう。じゃないと、当日時間がなくなって見たいライヴも見られなくなりますよ!」
それでは、基本的なキャンプグッズを見ながら、どれを選べばいいのかアドバイスを頂きます!
■マット
佐々木「ARABAKIのキャンプで一番重要なのは、テントの中に敷くマットです。シュラフよりも大事。マットを敷かずに寝ると、冷えた地面に体力を奪われてよく眠れません。
ARABAKIでしか使わないと割り切るなら、1,000円台の銀マットでもいいでしょうが、厚めのマットなら、クッション性と断熱性を備えて、より快適に眠れます。」
必須アイテム!マット次第で疲れの取れ方も違うでしょうから、吟味して選びたいですね。
■シュラフ
佐々木「シュラフには適した気温のスペック表示がありますが、寒さに備えるならば、その最低温度より10℃引いた温度に耐えられる寝袋を薦めています。
例えば夜の気温を5℃と想定すると、それより10℃引いて、つまりマイナス5℃〜のモノを選びましょう。
実際に使ってみると人によって感じ方が違うので、表示スペックより幅がある方が快適に過ごせるんです。」
佐々木「夏用のシュラフは持っているけど、という方にはコチラ。フリース素材で、インナーとして1枚用意しておけば、冬用のシュラフを買いなおすこともないです。」
これは便利!ロックフェスでしかシュラフを使わないような人には、ちょうどいいかもしれませんね。
■テント
佐々木「ARABAKIのお客さんにオススメなのはコレ。5〜6人用テントと、床の4分の3くらいをカバーする広さのマットが揃ってて、27,800円。4人で割って購入すれば1人あたり7,000円程度です。」
■キャリングカート
佐々木「カートを選ぶときは、とにかく車輪の大きいモノ。車輪が小さくて安いのもありますが、悪路は大変ですよ。」
■ライト
佐々木「オススメはLEDのヘッドライトです。電球切れもないし、ヘッドライトなら両手が使えます。頭につけるのがカッコ悪いなら、ベルトを伸ばして首にかけてもいいと思います。」
ハンドライトだと他の荷物が持てなかったり、落として失くしたりということもあるかも。なんにせよ照明は必要です。絶対に用意しましょう。
■レインウェア
佐々木「雨対策も必須。レインウェアは防水・透湿と書いてあるモノを買いましょう。安いカッパだと中から蒸れて、結局体はべちょべちょになります。」
■アンダーウェア
佐々木「寒さ対策にアンダーウェアを着るのも効果があります。'06年のARABAKIで、数枚アンダーウェアを用意していったんですが、1人買ったらその仲間が全員に買いに来ました。汗も吸うし、着てるだけで寒さが全然違います。夕方に一度アンダーウェアに着替えて、夜の寒さに備えましょう。」
どちらも、キャンプをしないお客さんにとっても必須アイテムです。
(アンダーウェアを今年も販売するかは分からないそうなので、現地購入をあてにしないで事前に揃えておきましょう!)
ということで、キャンプ用品をどれから揃えていいか分からない方、参考になりましたか?
なお、ここで紹介した商品は時期によって入れ替わりがありますので、値段や在庫については店舗でスタッフの方にご確認下さい。
では最後にメッセージをどうぞ。
佐々木「ARABAKIに必要なものは、WILD-1に来れば全て揃います!!
お店にいらっしゃった際はぜひとも"ARABAKIで使うんですけど"と一声かけて下さい。現場の状況などを踏まえて、予算・人数に合わせた提案をさせて頂きます。もちろん、宮城県外の店舗でもARABAKIの提案ができるよう情報は伝わってますので、お近くのWILD-1へお気軽にお立ち寄り下さい!」
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ためになる情報、どうもありがとうございました!
私"Z"、今から12年前のフジロック(台風の天神山)経験者なんですが、あの頃キャンプ用品店でロックフェス用のアドバイスなんてあり得なかったと思います。そのためか、当時大学生の私は装備の甘さで死にそうな目に遭いました・・・。
ロックフェスが一般的になって、キャンプ用品店もそれを理解している昨今、なんていい時代なんでしょう!初心者の方は、ぜひともお店でアドバイスを貰って、準備万端、楽しいARABAKIを過ごしましょう!
■WILD-1 仙台泉店
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