アラバキをはじめる少し前の90年代は
自分がコンサートの仕事に一生を捧げようと決意した
とても大事な時期だったように思います。
あの頃は、失敗だらけの毎日でしたが
思い起こせば、そこにはいつも力強く音楽で生きている
諸先輩の音楽関係者の方々やミュージシャンの背中に勇気をもらえて
いろいろなことを挑戦出来ていたように思います。
そんな諸先輩ミュージシャンが今年、周年や節目の年を迎えられる機会を
15周年のアラバキで精一杯の感謝を込めてお祝いをしたいと思っています。
1993年、学生の頃から憧れていた
スポーツランドSUGOで開催されていた
「ロックンロール・オリンピック」が終了し、
学生のころに「夜しか泳げない」というアルバムが大好きで
何度も聴いていた憧れのSIONに出会え、
1994年、コンサート担当経験の浅い中、THE COLLECTORSに出会い、
1995年にHEATWAVEやソウル・フラワー・ユニオンに出会いました。
そして、
1996年の春に、今年55歳の花田裕之さんの推薦で、
ニューオリンズまで旅行に行き
ニューオリンズジャズ&ヘリテージフェスティバルを観ました。
初めて体験したニューオリンズの野外フェスの自由な空気から
アラバキロックフェスの基本構想を思いつきました。
1997年は怒涛でした。
仙台サンプラザホールで
晴天の霹靂というイベントタイトルのもと、
斉藤和義さん、ミッシェルガンエレファント、ハイロウズ
そして、今年デビュー45周年を迎える仲井戸麗市さんのCHABO BANDの4組で
はじめて本格的なイベントを企画し開催した後
自分として はじめて挑戦した
大型野外コンサート、THE YELLOW MONKEYのワンマンをみちのく公園で開催し
そして、THE COLLECTORSを軸に企画をし
仙台市民会館で開催したイベント「LIVE CLAPPER」にて
サニーデイ・サービスやHicksville、堂島孝平くんに出演頂き
デビュー間もないGRAPEVINEに、客入れ中にライブを行って頂くという
いまから思うと、バインにとって、大変失礼なことまで、行ってしまっていました。
そう、自分が企画をしたイベントのアンコールで
はじめて、イベントにおける“セッション“企画へ挑戦したのも
そのイベント「LIVE CLAPPER」でした。
アンコール、THE COLLECTORSの「恋はヒートウエーヴ」に
イベント参加者を招き入れ企画した、初体験のセッションプロデュースでの内なる興奮は
今でも鮮明に覚えていて、朝方まで、いきつけのBarで皆さんと飲み明かしました。
はじめての挑戦を暖かく受け入れ下さったミュージシャンの皆さん
そしてTHE COLLECTORSには、ほんとうに感謝しきれない思いです。
今年のアラバキでは、若かりし頃にお世話になった
ミュージシャンの皆さん全員への恩返しは物理的に難しいのですが
そんな、当時の自分を暖かく応援してくださった方々に感謝の気持ちを込めて
セッションを企画していたら、
いつも以上にセッション企画が盛り沢山になってしまいました・・
今年も、心を込めて企画した「PEACE SESSION」数々、是非楽しんでいただけたら嬉しいです。
そして、そんな、目一杯の15周年のアラバキの準備と平行して
またまた、諸先輩方に支えられながら
夏の福島での新企画を同時進行で計画しています。
アラバキ15開催前にして、既にいっぱいいっぱいですが、
当日まで、突き進んでいきますので
何卒、よろしくお願いいたします!!!
ARABAKI PROJECT 菅 真良